Island life by Lay

東北人がどんどん南下して沖縄に移住した話。

沖縄の湿気とカビ事情3

アース製薬さんのお部屋のカビ取り剤も使ってスーツやカバンも、カビがほんの初期の段階だったので綺麗に取れてにおいもなくほっとしていたところで恐ろしい事実が...

主人のクローゼットのカビ事件の際に他の部屋やクローゼット、下駄箱なども疑いの目でくまなくチェックしましたが幸いほかの場所ではカビは発見されず、主人の部屋は陽が当たらないから殺菌されなくてカビが生えたのかな紫外線ってすごーいなんて呑気に構えていました。それがその太陽がさんさん当たる部屋でも静かに奴らは勢力を広げているいたようです。

はじめに何かおかしいと思ったのが主人の部屋のカビ退治から1週間ほど経った時でした。南側が一面ベランダになっている私の部屋のクローゼットがなんとなくカビ臭いような...でも先週中身を全部出してチェックしたけど大丈夫だったし、その後すぐ梅雨明けして床も「むちゃむちゃ」していないし、気のせいかな?と原因を詳しく追求しませんでした。

次におかしいと思ったのがその同じ部屋にあるチェストです。その表面に小さな虫が数匹歩いていました。あれっと思って引き出しを開けてみると、ぎゃー急に明るくなってびっくりした虫達がウヨウヨ!なんでなんで?びっくりしてチェストの上に飾ってあった小物なども動かしてみるといるいる!あっちにもこっちにも!慌てて引き出しも全部抜き出してチェックしたところ原因が分かりました。引き出しの裏側にほっこりカビの層が!そしてこの時初めてカビが生えるとカビを餌にするチャタテムシが大発生すると言う恐ろしい事実を知りました。

この虫、初めはダニかと思っていたのですが、ダニは殆どが目に見えないサイズらしく、体長1mm程度で白っぽく、カビを食べるこのムシはチャタテムシと言うそうです。

 

この後また薄めたハイターで全体を拭いて、ダニを掃除機で吸い取って、チェストの中身は洗ったりり捨てたり、天日干ししたり...引き出しも1つずつ外して裏も表もレールも溝も掃除機で吸ってハイターで拭いて天日干ししてと大忙しでした。引き出しを陽に当てるとしばらくして裏になった側にチャタテムシが這い出してくるのでそこを掃除機で吸い上げて今度は裏返してまた干して...を気が済むまで繰り返して、4、5時間があっという間に過ぎてしまいました。

ここで私は1つ大きな失敗を犯します。お気に入りのチェスト全体がチャダテムシに支配されたショックとカビも虫も根絶したい一心で、ハイターで拭いた後のチェスト本体もベランダの直射日光に当ててしまったのです。皆さんお気づきの通り、湿気とその後の急激な乾燥で木製のチェストが歪んでしまい、引き出しが入りにくくなってしまいました。こんな事をするのは私だけかと思いますが、木製のチェストやタンスなどの家具は直射日光厳禁です。お気をつけください。薄めたハイターで拭きあげることも家具によっては変色の可能性がありますので必ず目立たないところで試してから行ってください。

さてなんとなくカビの匂いがしたクローゼットもこうなったらもう気のせいなんかじゃなかった事は明白です。恐る恐る点検すると...!諦め切れなくて唯一持って来ていた革製ブーツがモッサモサにカビてるではないですか!こんな事なら郵送費かけて持って来ないで内地で思い切って捨てて来るんだった〜と後悔しても後の祭りです。これから沖縄移住を考えている皆さん、革製ブーツは諦めましょう。沖縄に来てもせいぜい履くのは年に数日、あとはカビに怯えながら暮らすことになります。お気に入りの品が無残にカビに食い尽くされる姿を見るよりは捨て値でも綺麗な姿のままリサイクルショップにドナドナ連れて行くほうがマシかもしれません。自分で洗えないような高価な服も少ない方が安心です。梅雨どきにカビが生えていないか毎日戦々恐々としながら血眼でチェックするより、管理しやすい服を数点だけ持ち込んで、足りなければこちらの気候に合った服を買い足して行く方がクローゼットの風通しも良く気持ちも日々の管理も楽になると思います。

この点に関しては個人の価値観の違いもあると思うので絶対とは言えませんが、同じように移住して来た友人達も皆カビに苦しめられて、内地から苦労して持って来たものも捨てたりしている方が多いです。

次回うちなーんちゅのカビ観と今回のカビムシ騒動で学んだチャダテムシ退治法をご紹介します。